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西所沢家つくり通信


by nishi-toco-hill
 こうして「にしとこ移住計画」がカタチになって、区画も決めて土地取得が完了しました。資金準備の苦労はみなさんと同じです。家を建てたとたん心労で倒れる男性も少なくないといいますから、数字のことは、なるべく思い出さないようにする、というのがウチの基本スタンスです。
 さて、今度は建物です。
 ソーラータウン西所沢には、それぞれ区画にあわせて建物の基本プランがあります。太陽光というローエネルギーを活用しますから、どの家も屋根の最大面を真南に向けて並んでいますが、家のカタチや間取りはかなりちがっているようです。
 ウチは1階に両親が入る予定なので、リビングを2階にしたいと思って、当初からアイバのSさんにいろいろと相談していました。「2階リビング」以外にも、素人なりにあれこれ「夢」や「考え」があり、また、資金だって潤沢にあるワケじゃありませんから、ここはつまらない見栄は捨ててザックバランに行くしかありません。どれぐらいのカスタマイズが可能か、またそれにはコストがどれぐらいかかるものか、ありったけ聞いてみることにしました。
 このソーラータウン西所沢を設計された田中さんに初めてお会いしたのは、昨年7月の中頃だったでしょうか。ご挨拶して、あれこれこちらの考えを伝えると、明るいダイニングのテーブルの上に広げたプラン図に、田中さんはよく使い込まれた鉛筆で、まるでデッサンするようなやわらかい線を何度も描いて、また消しながら……設計図のなかにだんだんと「ウチの暮らし」が描き加えられていきます。鉛筆を動かしながら、田中さんもいろんな考えや思いが去来する様子で、ときおり雑談もまじえながら、立ち止まっては進み、を繰り返しながら家のデザインを煮詰めていくプロセスは、まさに至福の時間でした。
 もともとモデルハウスを見て気に入った建物ですから、これはウチにとってはほとんど「注文建築」といえるもので、打合せを終えてまた散歩しながら西所沢駅に向かうあいだは、五十のオイチャン、オバチャンがスキップせんばかりの気分でした。
その9.「2階リビング」の家に住みたい_f0214595_11233636.jpg
 その後、何度もディテールの追加や変更をご相談して、2階リビング、最大バルコニーと最大ロフト、キッチンの奥にはパントリー兼小さな「アトリエ(のつもり)」を設けて、さらに天窓をもうひとつ追加した、なんといいますか、まことにワガママな設計図が出来上がったのでありました。ありがとうございます!
# by nishi-toco-hill | 2010-03-04 11:23
 にしとこ=西所沢に家を建てるプロセスを、つれづれなるままに書いてきましたが、ここでちょっと閑話休題。今、ウチが住んでいる周辺には、ほんとに野良ネコが多いんです。南田中団地や近隣のアパートの人たちが面倒を見ているいわゆる地域ネコです。
 ぼくも買い物の行きかえりによくちょっかいを出しているので、顔なじみです。今年もネコたちはなんとか越冬できて、ぼくもホッとしています。
 なかでもぼくが気にしているのが、マナマートというスーパー(元の「丸正」です)のまわりを根城にウロウロしているネコたちで、これがかなり凶暴なんです。
 そのなかでも、とりわけ孤高なやつ「ネコ番長コロンくん」がいます。エサはもらうが、絶対に人には迎合しないのです。しかしさすがにマタタビの誘惑には勝てず、キャッティーマン社製のマタタビ粉末の袋を鼻に近づけると、たちまちコロン!と寝転んでお腹を見せるのが、このネコの唯一の芸なのです。
 そろそろウチもにしとこに引越しなので、コロンにお別れを言うつもりで探しているのですが、なかなか姿を現しません。春も近いし、番長なので、縄張りの監視に忙しいのかと思われます。見つけて写真に撮ったらアップしますね。
 ちなみにウチのそばにいる他の顔馴染みをご紹介します。これはご近所のアパートを縄張りにしている馴染みさんです↓ カゴからこぼれそうになっている大きなほうはジャイアン、黒いほうはミス・ミナミちゃんです、よろしく。ジャイアンはおそらく6、7kgはあるんじゃないでしょうか。性格はきわめて穏やかで、抱っこしてお腹を上にしたり、口に指を突っ込んだり、頭の上に乗せたりしてものんびりあくびしているようなネコです。
石神井番外地「あばよ、ネコ番長コロン(aka.一芸ネコ)」_f0214595_21143438.jpg
石神井番外地「あばよ、ネコ番長コロン(aka.一芸ネコ)」_f0214595_21144593.jpg

# by nishi-toco-hill | 2010-03-03 21:14
その8.ついに決断か!にしとこ移住計画 _f0214595_13585531.jpg
 写真の真ん中には富士山のシルエットが見えてますね。これはマミーマートというスーパーマーケットのパーキングから見た西の空。ちょっと日が傾きかけています。ここはソーラータウンからいちばん近いスーパーでホントに大きい。徒歩でもラクに行ける距離にあるんです。
 入間のアウトレットパークは日本最大級の店舗数らしいですが、道がすいていればここからクルマで15分ぐらいでしょうか。中央道や関越道に出るにも、ソーラータウンはわりと便利な場所ですが、朝夕や休日の渋滞にはちょっと注意したほうがよさそうです。入間から東村山に真っ直ぐ抜けるバイパスが今はソーラータウンの目の前まで完成して、東村山までの延伸部分の工事を待っているところです。
 新青梅街道のほうに出ると「ジョイフル本田」というホームセンターがあって、とにかく大きくて揃わないものはない、と近くに住んでいる先輩に教わりました。今度、庭作りの材料を探しに行ってみるつもりです。
 さて、クルマや電車で何度かソーラータウンに通ううち、西所沢のこと、ソーラータウンのこと、いろんなことがだんだんとわかってきて、「にしとこ暮らし」が一枚の絵、というか、一連のマトリックスになって見えてきました。土地を探しはじめてからまだふた月とたっていないのに、ここに住むことをほぼ決めました。新築住宅というと、土地が気に入っても建物が気に入らなかったり、またその逆も多いと思うんですが、ウチはこの建物がまず欲しくて、同時にこの土地と環境も気に入ってしまったので、とっても幸運だったと思います。
 ともかくも「にしとこ」に家を建てることを決断したものの、あまりにあっけなく、早すぎはしないか!? という気がしないでもなかったのですが、これが出合い、というものでしょう。
その8.ついに決断か!にしとこ移住計画 _f0214595_162034.jpg
 さて左の写真はソーラータウンを私道の奥のほうから眺めた光景です。家や道路、塀も新しく、若木の緑もまだ小さくまばらですけれど、季節を重ねるごとに緑が育って心地よい陰影をここに作りだして、景観をさらに魅力的にしていくのではないかと今からワクワクしています。
 右の写真は、ソーラータウンの北側にある畑。西武線の電車は屋根だけをこの畑地の上に少しだけのぞかせながら、切り通しの線路をコトコト走っていきます。さすがに夜は暗いので「ちかんにちゅうい!」の看板もありましたが、なんだかほのぼのしてしちゃって、こんなんでいいんでしょうか。 
その8.ついに決断か!にしとこ移住計画 _f0214595_1694234.jpg


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# by nishi-toco-hill | 2010-03-03 13:58
 次の週末にはモデルハウスで「体験宿泊」をお願いすることになりました。家の住み心地を知るためですから、まだ日の高いうちソーラータウンにやってきたんですが、朝夕はまだ空気がひんやりする初夏の頃。OMソーラーの実力を知るには真夏か真冬のほうがいいんですが、リビングに貼りだしてあったデータを見ると、OMソーラーの家の室温は四季を通して冷暖房なしでも、とても安定していることがわかります。
 OMソーラーは、天井裏と床下を結ぶエアダクトで空気を循環させることで、家全体の室温を快適に保つシステムです。太陽光であたためられた空気を床下まで循環させて蓄熱して家全体をあたためる一方、熱い夏には暖気を家の外に排出して、床下の冷気を循環させるので、室温の上昇を抑えるのです。
 これはシンプルながらとてもよく考えぬかれたシステムです。スイッチ類をのぞけば稼動部は換気ファンをまわすモーターだけで、モーターというのは接触部が少なくきわめて耐用年数の長いパーツですから、信頼性が高くメンテナンスも容易で、そこもOMソーラーが気に入ったポイントのひとつでした。
 一晩泊まってみて印象的だったのは、お風呂が次の朝にはカラッと乾いていたこと。お湯をそのまま張って浴室のドアを開けておけば、家全体の湿度を上手にキープすることもできるでしょうね。
 ダイニングテーブルしかないモデルハウスですから、ガランとして実際の生活をイメージするのはむずかしいところもあるんですが、少し「肌寒い」と感じました。これはとっても大事なことだと思うんです。微妙な寒暖の差を肌で感じて、何かをはおったり脱いだりするのが健康的な室温だと思うからです。
 翌朝、鼻の穴が少し乾くような感じで目覚めました。今、住んでいる家とはちがった室温と湿度に、からだが適応しようとしているような感じです。足の裏で感じる床の無垢材の感触もとても心地よかったですよ。
 いきなり話は飛びますが、地中海スペイン領にフォルメンテーラという小さな小さな島があるんです。ディスコ島で有名なイビサのとなりです。ここには70年代初頭に移り住んだヒッピーが起業してディスコなんかと一緒にオープンしたレストランがあるんですが、真っ白いビーチの砂のなかにいくつかテーブルがあって、砂に足の裏をスリスリしたりしながらビールを飲んだり食事できるんですよ(残念ながら料理は高いわりにイマイチです)。
 ニッポン人、とりわけ都会で暮らすわれわれは、自然が無償で人間に与えてくれるこうした心地よさの恩恵を置き忘れているんじゃないでしょうか。実はダンナであるぼくの夢はイビサで暮らすこと。それが無理なら伊豆のどこか。そんな途方もない夢をあれこれ語っているうちに、とうとう「にしとこ」に家を買うことになったわけなのです。
 にしとこの家の庭に砂を入れる予定はありませんが、ここにどんな心地よいスペースを作ろうか、いろいろ考えています。でも、ご心配なく。赤白シマシマのまことちゃんハウスみたいに、タウンの景観を損なうような計画はありませんので。
# by nishi-toco-hill | 2010-02-27 01:05
「これはいいかも」
 ソーラータウン西所沢を訪ねてみて、ほとんどすぐに、
「ここに住んだら、どんな暮らしになるんだろう」
 とイメージするようになりました。
 この周辺の他の物件を見たり、環境や暮らしぶりなども肌で感じたいと思い、所沢駅まで歩いてみることにしました。
 ぶらぶら歩いていくと、建物の間や細い路地の先から思わぬ風景が開けて、谷あいの畑地の上に、所沢駅周辺の高いビル群がのぞいたりして、ここはほんとうに歩くのが楽しい土地です。
 途中、近所のおばあちゃんがふたり、道端にちょこんと腰掛けて話をしているところに通りかかり、挨拶しました。ちょっと畑のことを聞いたら、このへんは貸し農園が多いということです。
 西所沢駅の踏み切り周辺はさすがに車の往来が多くて騒がしいのですが、大きな道路からそれると、お寺や旧家の落ち着いた佇まいが続いています。
 西所沢駅と所沢駅のほぼ中間には元町の銀座通りがありますが、昭和チックでレトロな町並みがいいですね。お団子を買い食いして、自転車屋さんとカメラ屋さんと小さいカフェにも立ち寄りました。出版関係の仕事をしているんですが、「リーマンショック」以降いちだんと深刻になった出版不況の下、ジタバタしてもしょうがないので、積極的にスローライフを楽しむことに覚悟を決め、それからというもの、ぶらぶら歩いてばっかりなのです(体重はちっとも減りませんが)。
 ちなみに日本という国は、生産力が需要というものを完全に追い越してしまい、それに加えて高齢化と少子化で消費は大筋低迷していくでしょうから、それなりに生きる覚悟というものを決めないといけません。そんななかで、毎日を過す環境というものがとても大事だと思うようになってきました。
その6.所沢駅まで歩いてみました_f0214595_11113142.jpg
 いくつも寄り道しながら所沢駅前の賑やかな商店街まで小一時間。最後はドトールコーヒーに入ったんだけど、ここは吹き抜け2層のフロアでこれまで見たこともない大きさです。アイスコーヒーをすすりながら、
「にしとこ、いいね」
「住もうか?」
 という、弾むような、でも、ため息ともつかぬような息が漏れたのでした。だって大変な買い物ですからね、家って。
# by nishi-toco-hill | 2010-02-21 11:11