お天気が良い日には、ソーラータウンにやってきて、よく西所沢駅まで引き返してから、歩いて所沢駅まで散歩するようになりました。
何でもインターネットで買える時代になりましたが、買い物のついでに散歩したり、散歩のついでに買う、というのは、頭のふだん使っていない部分がイキイキよみがえるようで、このコースにはいろんな場所、お店があり、野菜ひとつとっても農家の露店から小さな八百屋さん、ダイエーまで値段や品がまちまちなので、本当に面白いんですよ。
写真はレトロなおもちゃ屋さん。ずいぶんと古い売れ残りのおもちゃが色あせて並んでいたりして、もしかしたらプレミアがつきそうなものもあるかもしれません。
ソーラータウンの近くにあるセブンイレブンの裏には小高い山があります。古い農家のあいだを通る細道を山に上っていくと、見事な竹林のなかに出ます。駅に出るにはかなり遠回りですが、この先こも面白い風景があちこちにあって、ウチの散歩ルートのひとつになりました。
レトロばかりじゃありません。ソーラータウンから入間のほうに出ると、バイパス沿いには輸入車ディーラーがいくつか並んでいて、きわめて趣味性の高いロータスまでが店舗を構えているのを見つけて驚きました。
実は先週、シトロエンが新しいモデルを発表して、横浜美術館でお披露目されました。ふだんはこういうのを取材して雑誌に記事を書いたりするのがぼくの仕事なんだけど、この仏車ブランドが大好きなのでちょっとご紹介します。
いちばん上の黄色いクルマがまったく新しいモデル「DS」。赤いのは2代目となる「C3」。どちらも欧米と日本市場ではいちばん売れるコンパクトカーのカテゴリーに投入された新型です。DSはかなりターゲットを絞った2ドアのスポーツモデル。C3のほうはもう少しくだけた乗り手を選ばないモデルですが、最後の写真を見てください。C3のフロントガラスは運転席の真上までラウンドして続いているんです。何の意味があるの? といわれると明確な答えはないんだけれど、シートに座ったときの体感や視覚情報がこれまでのクルマとはまったくちがう。クルマ作りにおいて「デザイン」が占める位置と割合が、日本車とはかなりちがいます。もうじき入間バイパスのシトロエンにもこのクルマが並ぶはずです。