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西所沢家つくり通信


by nishi-toco-hill

この大地があるかぎり

「この大地があるかぎり」っていうのは、「日本沈没」で異端の地球物理学者、田所博士が深海潜水艇操縦士、小野寺俊夫にむかって吐くセリフです。
「この大地があるかぎり、好きなことをやるんだ」
先日、テレビ版「日本沈没」のレーザーディスク全26話13枚セットを偶然入手しました。
子どもの頃、映画版「日本沈没」でトラウマに近い衝撃を受けたぼくとしては、当然即購入です。ちなみに場所は、富士河口湖町のハードオフ。
テレビ版を観るのは初めてですが、「この大地があるかぎり」と博士が口にしたとき、大地がなくなっちゃう物語なので、セリフの続きに注目して息をグッと飲みました。
ドラマは回を追うごとに日本の名所景勝地がどんどん崩れ去っていきます。田所博士が随所で見せる、失われゆく日本の風景や日本人の暮らしに対する深い郷愁と愛。博士の日本沈没説を嗤う人々への苛立ち。
なんか紋切り型ではあるものの、このたびのコロナ禍や、先の大地震で味わった、日本がひとつになろうとしてなりきれない哀しみを含んだ連帯感をぼくは思い起こしました。
さて、このセリフを受けて、小野寺青年はどうしたかっていうと、大富豪の令嬢、玲子さんのもとへジープでまっしぐらに向かいます。若いっていいナァ。
玲子を演じるのはおじさんたちの永遠のマドンナ、由美かおるです。ドラマ初回のオープニングでも玲子さんのセクシーシーン(テニスウエアですが)がいきなり出てきます。かなり唐突ですが、異を唱えるおじさんはいないと思います。
そういうわけで、現在、我が家では「日本沈没」絶賛放送中。すでに姫路は2度の震災に遭い、白鷺城はとっくに崩壊してしまいました。
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だ。


by nishi-toco-hill | 2020-06-03 13:51 | 家と町