西所沢家つくり通信


by nishi-toco-hill

その2.「哲学」のある建物が欲しい

「あずきハウス」と名づけられたお家が公開され、見学に出かけたのはずいぶん前のことですが、たいへん機能的なデザインと、自然エネルギーを活用するという発想に魅せられました。
 実は今も駅の行き帰りに、ときどきあずきハウスの前の道を通るんですよ。モノトーンのかわいいキューブのような建物のなかに、あんなに快適な空間を作ることができるとは! 実はウチの理想は、小金井公園にある「江戸東京たてもの園」にある「前川國男邸」なんですが、どこか共通する美しさを、あずきハウスに感じます。建物に「哲学」があるんですよね。
「あれ、たしか、東村山にあるハウスメーカーだったね」
「ほかにどんな家を作っているのかな」
 と、見学会でもらった小さなパンフレットを引っぱりだしてみました。やっぱり心のどこかであのお家が気になって、パンフをとっておいたようです。
「あれは、OMソーラーシステムっていうんだ」
 相羽建設のOMソーラー……家作りの参考にいろいろ見ておこうか。そんな気持ちで、パンフとウェブサイトをのぞいてみました。
                            ☆
 もう少し詳しい情報が欲しくてパンフの連絡先に電話してみると、清瀬にモデルハウスがあると聞いて、次の休みの日に家族で出かけることにしました。そのときの写真が↓です。
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 左上の家は建築家、田中敏溥さんの設計。右下はあずきハウスを設計されたデザイナー伊礼智さんの手になるもの。田中さんの家には、気持ちの良い解放感と家族へのあたたかなまなざしを感じました。家族がバラバラな時間のサイクルで暮らすことも多い現代の暮らしを、この家は、癒し、ひとつにする力を持っているような気がしました。
 一方、伊礼智さんの家は、人を包み込むような空間の陰影が魅力的です。少し狭かったり暗かったり、そいう部分を家のなかに残すことで奥行きや心地よさが生まれるのでしょうか。陶芸作品を楽しむような手触りや眺め、というものを家のなかのどこにいても感じるのです。
 ウチは子育ても終え、いわば成熟期に入ろうとしている家族です。まだ小さな子どもがいて、家族みんなが未来へと大きく成長を続けている家族とでは、家に対する感じ方もずいぶんとちがうのではないでしょうか。清瀬のモデルハウスを訪ねて、ずいぶんといろんなことを考えさせられました。それにしても、丁寧に考え、作り込んである住宅だ、というのが最初の感想でした。
 話は飛びますが、ここで、もうひとつ、西所沢にもモデルハウスがあるということを、スタッフから小耳にはさんだのでした。
「行ってみよう」
 西所沢に家を作ることになる、これがいちばん最初のキッカケでした。
by nishi-toco-hill | 2010-02-17 10:22