西所沢家つくり通信


by nishi-toco-hill

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 次の週末にはモデルハウスで「体験宿泊」をお願いすることになりました。家の住み心地を知るためですから、まだ日の高いうちソーラータウンにやってきたんですが、朝夕はまだ空気がひんやりする初夏の頃。OMソーラーの実力を知るには真夏か真冬のほうがいいんですが、リビングに貼りだしてあったデータを見ると、OMソーラーの家の室温は四季を通して冷暖房なしでも、とても安定していることがわかります。
 OMソーラーは、天井裏と床下を結ぶエアダクトで空気を循環させることで、家全体の室温を快適に保つシステムです。太陽光であたためられた空気を床下まで循環させて蓄熱して家全体をあたためる一方、熱い夏には暖気を家の外に排出して、床下の冷気を循環させるので、室温の上昇を抑えるのです。
 これはシンプルながらとてもよく考えぬかれたシステムです。スイッチ類をのぞけば稼動部は換気ファンをまわすモーターだけで、モーターというのは接触部が少なくきわめて耐用年数の長いパーツですから、信頼性が高くメンテナンスも容易で、そこもOMソーラーが気に入ったポイントのひとつでした。
 一晩泊まってみて印象的だったのは、お風呂が次の朝にはカラッと乾いていたこと。お湯をそのまま張って浴室のドアを開けておけば、家全体の湿度を上手にキープすることもできるでしょうね。
 ダイニングテーブルしかないモデルハウスですから、ガランとして実際の生活をイメージするのはむずかしいところもあるんですが、少し「肌寒い」と感じました。これはとっても大事なことだと思うんです。微妙な寒暖の差を肌で感じて、何かをはおったり脱いだりするのが健康的な室温だと思うからです。
 翌朝、鼻の穴が少し乾くような感じで目覚めました。今、住んでいる家とはちがった室温と湿度に、からだが適応しようとしているような感じです。足の裏で感じる床の無垢材の感触もとても心地よかったですよ。
 いきなり話は飛びますが、地中海スペイン領にフォルメンテーラという小さな小さな島があるんです。ディスコ島で有名なイビサのとなりです。ここには70年代初頭に移り住んだヒッピーが起業してディスコなんかと一緒にオープンしたレストランがあるんですが、真っ白いビーチの砂のなかにいくつかテーブルがあって、砂に足の裏をスリスリしたりしながらビールを飲んだり食事できるんですよ(残念ながら料理は高いわりにイマイチです)。
 ニッポン人、とりわけ都会で暮らすわれわれは、自然が無償で人間に与えてくれるこうした心地よさの恩恵を置き忘れているんじゃないでしょうか。実はダンナであるぼくの夢はイビサで暮らすこと。それが無理なら伊豆のどこか。そんな途方もない夢をあれこれ語っているうちに、とうとう「にしとこ」に家を買うことになったわけなのです。
 にしとこの家の庭に砂を入れる予定はありませんが、ここにどんな心地よいスペースを作ろうか、いろいろ考えています。でも、ご心配なく。赤白シマシマのまことちゃんハウスみたいに、タウンの景観を損なうような計画はありませんので。
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by nishi-toco-hill | 2010-02-27 01:05
「これはいいかも」
 ソーラータウン西所沢を訪ねてみて、ほとんどすぐに、
「ここに住んだら、どんな暮らしになるんだろう」
 とイメージするようになりました。
 この周辺の他の物件を見たり、環境や暮らしぶりなども肌で感じたいと思い、所沢駅まで歩いてみることにしました。
 ぶらぶら歩いていくと、建物の間や細い路地の先から思わぬ風景が開けて、谷あいの畑地の上に、所沢駅周辺の高いビル群がのぞいたりして、ここはほんとうに歩くのが楽しい土地です。
 途中、近所のおばあちゃんがふたり、道端にちょこんと腰掛けて話をしているところに通りかかり、挨拶しました。ちょっと畑のことを聞いたら、このへんは貸し農園が多いということです。
 西所沢駅の踏み切り周辺はさすがに車の往来が多くて騒がしいのですが、大きな道路からそれると、お寺や旧家の落ち着いた佇まいが続いています。
 西所沢駅と所沢駅のほぼ中間には元町の銀座通りがありますが、昭和チックでレトロな町並みがいいですね。お団子を買い食いして、自転車屋さんとカメラ屋さんと小さいカフェにも立ち寄りました。出版関係の仕事をしているんですが、「リーマンショック」以降いちだんと深刻になった出版不況の下、ジタバタしてもしょうがないので、積極的にスローライフを楽しむことに覚悟を決め、それからというもの、ぶらぶら歩いてばっかりなのです(体重はちっとも減りませんが)。
 ちなみに日本という国は、生産力が需要というものを完全に追い越してしまい、それに加えて高齢化と少子化で消費は大筋低迷していくでしょうから、それなりに生きる覚悟というものを決めないといけません。そんななかで、毎日を過す環境というものがとても大事だと思うようになってきました。
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 いくつも寄り道しながら所沢駅前の賑やかな商店街まで小一時間。最後はドトールコーヒーに入ったんだけど、ここは吹き抜け2層のフロアでこれまで見たこともない大きさです。アイスコーヒーをすすりながら、
「にしとこ、いいね」
「住もうか?」
 という、弾むような、でも、ため息ともつかぬような息が漏れたのでした。だって大変な買い物ですからね、家って。
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by nishi-toco-hill | 2010-02-21 11:11
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 いよいよ「ソーラータウン西所沢」にやってきました。駅を降りて10分から15分ぐらいの距離でしょうか。清瀬のモデルハウスで見たOMソーラーの家がかなりの好印象だったので、もう石神井公園駅で西武の急行電車に乗るときから、「西所沢に住んだとしたら」ということを頭の隅に置いてここまでやって来たんですが、本当にここに住む気なんて毛頭なかったのです、その時点では。
 出迎えてくれた相羽建設のSさんは、ぼくらがあんまりのんびり歩いてきたものだから、道を迷ったのかと心配して、額の汗をふきふき、近くのセブンイレブンまで出てきてくれました。ごめんなさい。いつも時間を約束するときは「○○時ぐらいに」と、「ぐらい」を欠かさないダメンズです。
 幹線道路から細道に折れてゆるやかな坂を上っていくと、目的地が見えてきました。モダンだけれど日本的な風合いを持っている住宅がゆるやかなスロープのあちこちに微妙な角度で並んでいて、ひとつのまとまった景観を醸し出しています。ここは建築家、田中敏溥さんが、建物だけでなく町並みまでを含めて設計した、いわば「デザインされた町」なのです。
 でも感想を先に言わせてもらえば、それは昨今耳にする「デザイナーズハウス」みたいなクール!なものではなく、なんだかホッとするような、ぬくもりとか心地よさを感じるのです。
 
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by nishi-toco-hill | 2010-02-19 18:28
 相羽建設が清瀬で公開しているモデルハウスにうかがったのは土曜日のこと。次の月曜の午前中には、西所沢に来ていました。この駅で降りるのは生まれてはじめて。所沢と聞いて連想するのは何だろう? 所ジョージと西武ドームと漫画家の蛭子さんと……。そのおとなりの西所沢駅なわけですから、なんだか小旅行に行くような気分で西武の下り電車に乗り込んだのですが、急行電車は意外なぐらい早く目的地に着いたのでした。
 目指すは「ソーラータウン西所沢」。踏み切りを越えると、道は長くゆるやかに下っていて、キラキラと輝く初夏の緑の向こうに、ゆったりと寝そべったような八国山の稜線が見えてきました。
 ソーラータウンに出るにはいろんな道があります。少し回り道して、クルマが進入できない細道を線路づたいに行くと、黄色い西武線が地面より低い切りとおしのようなところを走ってきました。散歩道を探すのが楽しそうな場所です。ネコにも挨拶しました。野良ネコが暮らしている場所は、人間にも住みやすい場所だと思います。
 こののんびりした空気、電車を上手に選べば都心にもストレスなく出られる地の利、また狭山湖周辺の自然環境や、何か買い物があれば所沢駅周辺に出ることもできるので、「いいとこだね」と家族で言い合いました。実は、仕事の先輩が武蔵大和にいるほかは、まるっきり縁もゆかりもない土地なので、西所沢という場所にはなんのファンタジーも持っていなかったのです。
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by nishi-toco-hill | 2010-02-17 15:34
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 ところで『セルフビルド』という本をご存知でしょうか。これはぼくの友人の編集者が作った本で、いろんな事情や、考え方や信念から、家を自分で作ってしまった人たちと、その創作物である「家屋」の写真がまとめられています。「磯崎新の隠れ家」など“玄人の家”も登場しますが、フツーの人がありあわせの素材と自分のアイデアだけで作ったバラックのような家も多数登場します。
 驚いたのは「家を自分で建てちゃお」という発想を持つ人がけっこういるいことです。そしてそれぞれの家が芸術作品というか、少なくとも魅力的な自己表現になっていて、一度、ぼくたちも「家を作る」とか「住む」ということを、ゼロに戻してから考えなおしてみるのもいいんじゃないかなァ。
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 こちらはウチがあこがれていた前川邸(江戸東京たてもの園)です。思わず背筋がピンとしてしまいそうな緊張感や機能美、窓からの景観も含めて、前川邸の縮小版のような家が欲しいな、なんて家族で話していたんです。デザイナーのコンセプトをあますところなく3次元に現実化していると思うんですが、ただ「ねぐら」ということばに感じるようなあたたかさが、ここにはちょっと欠けているかもしれませんね。
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by nishi-toco-hill | 2010-02-17 13:25
「あずきハウス」と名づけられたお家が公開され、見学に出かけたのはずいぶん前のことですが、たいへん機能的なデザインと、自然エネルギーを活用するという発想に魅せられました。
 実は今も駅の行き帰りに、ときどきあずきハウスの前の道を通るんですよ。モノトーンのかわいいキューブのような建物のなかに、あんなに快適な空間を作ることができるとは! 実はウチの理想は、小金井公園にある「江戸東京たてもの園」にある「前川國男邸」なんですが、どこか共通する美しさを、あずきハウスに感じます。建物に「哲学」があるんですよね。
「あれ、たしか、東村山にあるハウスメーカーだったね」
「ほかにどんな家を作っているのかな」
 と、見学会でもらった小さなパンフレットを引っぱりだしてみました。やっぱり心のどこかであのお家が気になって、パンフをとっておいたようです。
「あれは、OMソーラーシステムっていうんだ」
 相羽建設のOMソーラー……家作りの参考にいろいろ見ておこうか。そんな気持ちで、パンフとウェブサイトをのぞいてみました。
                            ☆
 もう少し詳しい情報が欲しくてパンフの連絡先に電話してみると、清瀬にモデルハウスがあると聞いて、次の休みの日に家族で出かけることにしました。そのときの写真が↓です。
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 左上の家は建築家、田中敏溥さんの設計。右下はあずきハウスを設計されたデザイナー伊礼智さんの手になるもの。田中さんの家には、気持ちの良い解放感と家族へのあたたかなまなざしを感じました。家族がバラバラな時間のサイクルで暮らすことも多い現代の暮らしを、この家は、癒し、ひとつにする力を持っているような気がしました。
 一方、伊礼智さんの家は、人を包み込むような空間の陰影が魅力的です。少し狭かったり暗かったり、そいう部分を家のなかに残すことで奥行きや心地よさが生まれるのでしょうか。陶芸作品を楽しむような手触りや眺め、というものを家のなかのどこにいても感じるのです。
 ウチは子育ても終え、いわば成熟期に入ろうとしている家族です。まだ小さな子どもがいて、家族みんなが未来へと大きく成長を続けている家族とでは、家に対する感じ方もずいぶんとちがうのではないでしょうか。清瀬のモデルハウスを訪ねて、ずいぶんといろんなことを考えさせられました。それにしても、丁寧に考え、作り込んである住宅だ、というのが最初の感想でした。
 話は飛びますが、ここで、もうひとつ、西所沢にもモデルハウスがあるということを、スタッフから小耳にはさんだのでした。
「行ってみよう」
 西所沢に家を作ることになる、これがいちばん最初のキッカケでした。
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by nishi-toco-hill | 2010-02-17 10:22
 
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 家を買おうと思って、土地を探しはじめたのは昨年5月のこと。大きな買い物だけに慎重に、時間をかけるのが普通だと思うんだけど、それからわずかふた月もしないうちに、西所沢に家を建てることになりました。
 なんで? 急いでいたわけでも、あわてたわけでもありません。そのへんから語っていきましょう。
                            ☆
 まずは我が家を建てる場所として選んだ「西所沢」をご紹介しましょう。西武池袋線の西所沢駅で降り、写真でご覧のおもちゃのような踏切を渡ったり、小さな茶畑を抜けたりしながら歩いていくと、やがて「トトロの森」のモデルになったといわれる八国山のなだらかな稜線が、畑や住宅の向こうに見えてきます。この風景のなかに、新しい我が家も建つ予定です。埼玉県ですが、地下鉄副都心に乗れば、渋谷まで乗り換えなしで行けるんですよ。東京の衛星都市としてにぎやかに開発された所沢駅からたった一駅なのに、変化に富んだ丘陵地に「小さな田舎」のような光景がモザイクのようにちりばめられて、いっぺんでここが気に入ってしまいました。
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 我が家は今、石神井公園(東京練馬区)に近い住宅地に家を借りています。西武池袋線の石神井公園駅からも、おとなりの練馬高野台駅からも徒歩10分ぐらいの場所なんですが、散策してみると緑深い谷や川沿いには小さな公園もあちこちあって、大きな大きな南田中団地という古い団地があります。ここにはとても大きな菜園があり、古くから住む高齢の方も多いせいか、ゆったりと落ち着いた時間と空気が流れています。はじめはこのあたりに家を建てるつもりで、駅への行き帰りや買い物のついでに、土地を探しはじめたのでした。
 土地の価格も底値安定したようで、大手住宅メーカーが「エコタウン○○」という触れ込みで練馬高野台駅近くに売り出した物件なども見学に行きましたが、小ぎれいな見かけやかなりの価格に反して建物の内容は貧弱で、正直言ってガックリしてしまいました。気密性を高めて外気を遮断するという考え方が、実際の間取り以上に部屋を窮屈に感じさせ、内装に使われている化学系の素材も気になりました。
 ウチの理想は「呼吸」するような家。外光や外気を上手に取り込んで暮らせる健康的な家が欲しかったのです。
 そんなとき、そういえば、一度、この近くで開かれた、とあるオープンハウス見学に行ったことを思い出したのでした。
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by nishi-toco-hill | 2010-02-13 18:30